仕  立、1


 翌2年目は 上に伸びる一本の枝だけに樹勢を集中させたいと考えたので、芽が動き出す前に、上から二つだけの芽を残し他の芽は全て削ぎ取った(芽潰し)のです。尤も ベランダに上るまでもなく、直にキウイの花や果実の成長を観察したいと考えたので、目線の芽一個だけは残しました。
 そして4月 上の二つの芽から、いかにも元気そうな確りとした若芽が伸びたのです。そして下に残した芽からも、可愛い芽が出て来ました。
 上の二本の方は、より元気な上の方を残して欠き取り、一本立てにしたのです。
 その後 上の枝はぐんぐん伸び出したので、風などで折られることが無いようにと棚までの支柱を立て結束してやりました。
 一日で20〜25センチも伸びましたが、ある程度伸びると今度は枝が支柱に巻きつくのです。
 その侭では枝の伸びが止まってしまうと思ったので、支柱の傍に梯子を固定して立て、毎日朝夕これに登って巻きついた新芽の先を、ほどき伸ばして結びつけるという作業が続きました。
 そして6月末か7月上旬には、遂に棚の上 更に1、5メートル位にまでに達したのです。
 そこで芯を止め、枝を折らないように棚の上に誘引し結束してやりましたが、折り曲げた付近の上の葉の付け根(芽)から枝が沢山伸びたのです。
 これで2年目は終わりました。
 

 


 さて 3年目です。
 1月の寒中に剪定をしてやりました。そして4月 芽が(結果枝)伸び始めました。通常では4年目からでないと果実は付かないと聞いておりましたが、結果枝が伸びるにつれて、葉の付け根のところに可愛い蕾が見えてきたではありませんか!!
 そして花が咲き出しました。しかし 雄の方の伸びが悪く花がつきません。
 それでこの年は、近所から雄花を頂いてきて交配してやりましたが、秋には70数個の収穫があったのです。
 勿論 例の目線に残した芽の枝にも7〜8個の果実がつきましたので、ゆっくりと観察することが出来ました。
 


 
 そして4年目です。
 この年は、キウイの主幹や枝の成長を第一義に考えてやりたいと考え、果実は諦めることにし、花は全部摘み取ることにしたのです。(これは全く必要ないことでしたが、)


ベランダの上の棚の状況の写真です。クリックしてご覧下さい。


 そしてそして 5年目、枝も順調に伸びました。ところが雄のつもりで植えた木にも雌花が付いているではありませんか? 
 その後摘蕾・交配・摘果と進み、秋になって果実が大きくなったところ、雄のつもりで植えた木は、ヘイワード種であることが分かったのです。
 しかし 狭い庭にはとても2本の雌は無理なので、可哀想ではありましたが収穫を待ってヘイワードの方は抜いてしまいました。
 この年の収穫は30キロ位あったと思っております。
 そんなことで、以後毎年ご近所から雄花を頂いてきて交配することになりました。
 こうして我が家のキウイ棚の果実の収量は順調に進み、収穫量は1本の木だけでも60数キロを越えるようになっておりました。


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