私の体験の紹介です。
1、植替えの適期
私は鷺草の栽培には、ミズゴケを使用しております。 作業は先ず 鷺草の植え床のミズゴケの中から球根を選り出すのですが、指先に触れる球根の触感と僅かに伸びかかった鷺草の芽の色とで古い床から球根を探し出しています。 そのためには芽が少し動き出し始めた頃の、3月中下旬頃が適期と考え これまではずっとそうやって来ました。 遅くなりますとミズゴケに植え込むのが大変になります。 |
2、準 備
鉢の越冬 ![]() |
鷺草の鉢は最下部 ![]() |
ミズゴケ床の裏の球根 ![]() |
床から選り出した球根 ![]() |
球根から出た鷺草の芽 ![]() |
古い床の熱湯消毒 ![]() |
1、冬季間戸外でも保存可能な植木鉢は、庭の隅に積み重ねて越冬させておりますが、鷺草の鉢はこの鉢の一番下で越冬します。 2、床のミズゴケの中から球根を選り逃さないよう、指先の触感に神経を集中し 芽色に目を凝らして球根を選り分けます。今年は何と球根の総数は600個を越えたことが分かりました。 3、選り分けた後の古い床には、害虫やその卵・雑草や種子などがあるので熱湯をかけたり又ストーブで煮込むなどして処理しています。 |
3、植え込み
水抜き穴を網で塞ぐ ![]() |
水抜きに中粒軽石使用 ![]() |
熱処理の古い床を下に敷く ![]() |
新しいミズゴケは上に ![]() |
中央と一点に目印 ![]() |
植え込み予定の球根 ![]() |
指と箸で植え穴を掘る ![]() |
球根を挿入 ![]() |
球根を植えた穴を塞ぐ ![]() |
1、当然ながら鉢底の水抜き穴を、網で塞ぐ。 2、水捌けを良くするため、中粒の軽石を水洗いした上で鉢底に敷くが、私は相当多めに敷いています。なお底の平らな鉢の場合は、水抜き穴周囲だけでなく鉢底全体に敷いて球根の腐敗を防ぐように(隅々は水捌けが悪く腐敗し易い)しています。 3、熱処理した古い床(ミズゴケ)を利用するときは、これを下に敷いた上に新しいミズゴケをたっぷり乗せ敷詰めます。 4、私は中央から植え始めますが、写真のように植えはじめた位置などの目印をつけ、又植え込みの予定個数の球根を別容器に用意しておきます。(径45p位の鉢で110〜130個) 5、いよいよ植え込みです。先ず指先と箸で植え込み穴を作り、この穴に箸で1個づつ球根を挿入して押さえ込むのです。その深さは1、5〜2、0cmです。 |
4、植え込み後
穴を静かに押さえ整える ![]() |
水を充分与える ![]() |
充分日光の当たる場所 ![]() |
1、植込み後は球根が飛び出したりしていないことを確認しながら、植え穴を静かに押さえながら落ち着かせ形を整える。 2、上から充分水を掛け、一両日水が引き 落ち着いたのを見てから適当な所に移して管理する。 3、鷺草は湿原のような日当りの良いところで育っている植物と考えられるので、出来るだけ日当りが良い場所がよいと思います。私は日当たりの良い二階のベランダで管理しております。 水遣りは出来るだけ毎朝やっていますが、1、2日位水遣りを怠っても枯れてしまうことはないようです。 4、肥料は殆どやっておりませんでしたが、昨年はハイポネックスのような液状の肥料をごく薄く(1000倍位)して、水遣りの代わりのように3、4回与えた記憶があります。 5、花が咲き黄色に変わってきた花は、花首の下1枚目の葉の下から切り取ってやります。(球根を太らせるためにと考えて) |
6 今年の球根について 18年3月21日更新分
植え替えた鉢との比較 17年6月8日更新(追加)
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写真の 左が今年植え替えた鉢で、右は昨年植え替えたままにしたものです。 従って右の鉢には250株位入っていることになりますが? |
写真の 中央の小判方の鉢は、平べったい底 の形が鷺草の生育に合っているのか、他の形の鉢のものより育ちが良かったようです。 |